研究内容
AIを用いた野生動物の"非侵襲的"毒性試験法の確立

環境汚染物質は野生動物に種々の被害「ケミカルハザード」を与えています。
化学物質の毒性は実験動物を用いた毒性試験で評価されていますが、これらと野生動物には大きな動物種差があり、実験動物で得たデータのみから評価する事はできません。また、当然ながら希少な野生動物に化学物質を投与する事は禁忌であり、非侵襲的な評価方法が求められています。
そこで、当研究室は東京工業大学情報理工学院と協力して、分子ドッキングシミュレーションや分子動力学シミュレーションといったコンピューターシミュレーションと機械学習・ディープラーニングといったAI技術から化学物質感受性の動物種差を予測する新規毒性評価手法の構築に挑戦しています。
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本研究を博士論文として取り組んでいる博士後期課程の宮前萌優さんが国際学会PACCON 2025 (The Pure and Applied ChemistryInternational Conference 2025)で招待講演を受け「Evaluation ofspecies differences in susceptibility to anticoagulant rodenticides based on insilico protein structure analysis」という演題で口頭発表を行いました(大学プレスリリースリンク)。
本研究成果を発表した宮前萌優さんが第3回環境化学物質合同大会(2024年7月広島市開催)でWellington Laboratories賞を受賞しました!
(左)大ホールで発表している宮前さん (右)表彰状を手にし鎌田先生と