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受賞報告2025.04.30

獣医学科ベスト論文2024にインク由来新規汚染物質ベンジル2ナフチルエーテルの論文が選出されました

このたび、当研究室が発表した論文が「北里大学獣医学部獣医学科ベスト論文2024」に選出されました!
それを記念して、5月14日(水)17:00〜@A31講義室にて、獣医学科セミナーで講演を行います!

 セミナー詳細

第530回 獣医学科セミナー<ベスト論文2024>
開催日:2025年5月14日(水)
時間:17:00~
場所:A棟3階 A31講義室
演者:武田 一貴 講師(毒性学研究室)
タイトル:「環境に悪いリサイクル? 古紙再生工場排水からの新規毒性物質:ベンジル2ナフチルエーテルの発見」

詳細な情報や審査員からの評価コメントは学部ウェブサイトから



どんな研究?

「リサイクル=環境にやさしい」――そんな常識にちょっと待ったをかける研究です。
古紙再生工場の排水に含まれるインク由来化学物質を、分子ドッキングシミュレーションゼブラフィッシュ胚実験で評価し、催奇形性AhR(ダイオキシン受容体)活性化を持つベンジル2ナフチルエーテルという新しい汚染物質を発見しました。

この研究は2022年度卒業生の卒論をベースに始まり、その後の研究も学生たちの手で着実にステップアップしてきました。
今回は、論文にまとめられた成果+最新の追加データもあわせて紹介予定です!



こんな人におすすめ!

  • 毒性学や環境化学に興味がある!

  • 卒論でどんな研究ができるか知りたい!

  • 学部生が国際論文を書くってどういうこと?

  • 学会発表ってどんな雰囲気?

ひとつでも当てはまった方、ぜひ気軽に聞きに来てください!
学部生の聴講も大歓迎です!


論文情報

今回受賞した論文はこちら👇
Takeda K. et al., Assessment of the Aryl Hydrocarbon Receptor-Mediated Effects of Aromatic Sensitizers in Paper Recycling Effluent Employing Zebrafish Embryos and in Silico Docking. Environ Toxicol Chem. 2024 Oct;43(10):2176-2188
論文リンク


毒性学研究室はこれからも、構造科学×毒性学の融合によって、環境と生命をつなぐ研究を進めていきます。
5月14日(水)17時、A31講義室でお待ちしています!

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