当研究室が担当する毒性学実習が本日から始まりました。

毒性学とは医薬品・農薬・化粧品など様々な化学物質の安全性/危険性を評価する学問の事です。現代社会は数十万種類もの化学物質の使用により成り立っています。

毒性学は化学物質の安全性を評価し適切な利用を行うという面で非常に重要な学問であり、私達の健康を守るためには毒性学の研究が不可欠だと言えます。

北里大学では毒性学実習は獣医学科3年後期に開講されます。

実習では時にはマイクロピペットを使った分子生物学的実験、時には顕微鏡を覗いて病理組織学的検索、また培養細胞を用いた動物実験代替法についても習得する事ができます。

以上のように、化学物質の安全性評価には生命に対するマクロ～ミクロの観点が不可欠です。毒性学は解剖学・生理学・生化学・薬理学・病理学・分子生物学と幅広い分野の知識を組み合わせなければならない、謂わば獣医学の総合格闘技です（専門的には学際科学と言います）。

この実習を通してこれまで学んできた専門知識がどのように社会で役立つのかを実感してくれたら嬉しいです。

毒性学実習ウェブシラバス

https://kitasato-vm.e-campus.gr.jp/public/syllabus/2021/show/4307